あなたのビジネスに活かせる!キッチンカーの失敗から学ぶアジャイルの教訓
あなたのビジネスに活かせる!キッチンカーの失敗から学ぶアジャイルの教訓
20 代の頃、バーで友人とお酒を飲んでいるとき、突然、「キッチンカーを始めようぜ!」と盛り上がりました。 「旅行しながらお金を稼げるぞ!」と意気込んでいました。
経営の経験も貯金もゼロでしたが、僕たちは大胆でした。いや、無謀でした。
自分たちの運命を自分で決めるというアイデアに夢中になっていました。ぶっちゃけ、ただサラリーマンになりたくなかっただけです。 車を買い、ジェットスキートレーラーをキッチンに改造し、全て頭金なしのローンを組んで(悪いアイデア)、仕事を辞め(非常に悪いアイデア)、ローストチキンを販売し始めました。
MEGA ドン・キの駐車場で販売させてもらうために、場所代を日払いし、時々イベントに参加するために、非常に高い出店料を払いました。
すぐに破産しましたし、借金を返済するのに 5 年以上かかりましたが、今振り返ると、やってよかったと思います。
丸亀製麺の創業者、粟田貴也(あわた たかや)は 20 代の頃に焼き鳥居酒屋「トリドール三番館」を始めましたが、うまくいきませんでした。 しかし、香川県の父の故郷を訪れた際にうどん店の長蛇の列を目にし、讃岐うどんに対する大きな需要を感じ取りました。この観察がきっかけで、焼き鳥からうどんへの転換を決意し、丸亀製麺の誕生となりました。
僕は現在ソフトウェア開発の仕事をしていますが、IT 業界にいる人は「アジャイル」という言葉を好んで使います。(その意味を理解していない人でも) 僕自身は、アジャイルについてキッチンカーの失敗経験から学びました。
アジャイルとは、ソフトウェア開発や管理において、プロジェクトを小さな作業単位に分割することで、迅速にすすめ、フィードバックに適応し、シンプルさを保つことを重視する手法です。
アジャイルと飲食業の共通点。
① ユーザーのフィードバックと継続的な改善
僕たちは、チキンを売った後、顧客のフィードバックをもらって、そこから改善したりするためのシステムがありませんでした。
それに対して、丸亀製麺では、アプリや店内でのアンケートを使って、顧客満足度、食べ物の品質、サービス、清潔さをチェックしています。このフィードバックをもとに、スタッフのトレーニングやメニューの調整、清掃手順の改善を行っています。
②KISS の法則(Keep It Simple, Stupid)は、「シンプルにしておけ!アホか。」という意味で、物事はシンプルで明快なほど良いという教訓です。
僕たちのチキンは醤油、ニンニク、その他のスパイスで一晩漬け込みました。チキンと調味料以外に、米、ポテト、フラワートルティーヤも使いました。
丸亀製麺はうどんに特化しており、材料は小麦粉、水、塩です。そのシンプルさは羨ましいです。
顧客の声を聞く。 シンプルさ。 成功する会社やプロジェクトは、この 2 つの柱から始まります。